今年初の道南出張 ~上ノ国高校の授業~

上ノ国高校での授業に夏と冬、年間2回行くようになって4年目です。全道各地を旅しながら仕事したいと願ってきた私にとって、地方のお仕事は魅力的な時間です。夏は運転していきますが、冬はなるべく公共交通機関で行くようにしています。

今回ははじめて高速バスに乗ってみました。早めに出発してちょっと観光してから江差入りです。朝、バスセンターから乗車して函館まで行くか迷って、五稜郭行ってみたいなとふらりと下車。

しかし、五稜郭駅って全然五稜郭に近いわけではなく、公共交通機関も不便。夕方には絶対に江差に着かなければならないため五稜郭は断念。逆算に逆算を重ね、木育の活動が盛んなシエスタ函館に行ってみることにしました。

最終到着時刻を考えると、なんとシエスタ函館の滞在時間は10分!!でも行きましたとも。

速足で2階のスペースを見て、

1階でソフトクリームを注文し、ダッシュで市電の駅へ。

無事函館に着き、すぐにJRに乗って新函館北斗へ。間に合った!

新函館北斗でバス出発まで少し待ち時間。

駅を見てまわっていたら、道産にこだわった酒屋さんが。1杯からワインを飲むことができ、チーズも焼いてくれます。奥尻ワインを選びました。最高✨

授業は翌日。札幌から遠すぎて当日入りはできないのです。

高校の窓からの景色。雪が全然ありません!1月とは思えない景色!!

授業は選択で、「子どもの発達と保育」。通年で子どもの発達につい学び、知識だけでなく保育所へ何度も実習へ行きます。

私は夏に木育とおもちゃについて授業をして、冬に生徒たちが考えたおもちゃで実習してどうだったかの報告会で講評をしています。

この取り組みは檜山振興局独自事業で「みんなで学棒(まなぼう)檜山の木利用促進事業」。檜山は森林率が約8割。この事業は地元の材を使って学校と連携して行うもの。振興局の方のお話を聞いて自分たちの住む地域の木の特性を知ったり、制作にあたり地元の方の協力を得たりして生徒は大きく成長していきます。

生徒のアイディアを制作するのは地域の木工愛好会の方たちです。たくさんの大人が関わる本当に贅沢な取り組みなのです。教室には先輩たちの作品も展示されるため毎年増えていきます。保育園にも同じものがあります。上ノ国保育園で育った子どもたちが高校生になっておもちゃを作り保育園に寄贈して子どもたちが遊んで育つ。続けるほどに素敵な取り組みです!

年々力作が増えていきます。ここからは今年の作品。

こちらはパズルにもなるし、車にもなるおもちゃです。これは「自分たちで作りたい!」と生徒たちで作ったそうです。左上はパズルのこたえ。これを見ながら並べることができます。

これは車。ちょっとした加工も実際作るとなると大変!

玉を転がすスロープは組み立て式。

スギは軽いので、ヨーヨーにするには重さが足りず、苦戦したようでした。それもやってみないとわからないこと!

いろんなかたちが積み重なっていて、崩れないようにお箸で取ってまた積み上げるおもちゃ。よくできてました。私崩しました・・・・。

上ノ国高校の先生から、札幌の保育専門学校のおもちゃコースで可愛がっていた卒業生が上ノ国に戻って保育士をしていると聞き、帰りに「会いたい」と保育園に寄ってもらいました。

びっくりしすぎて声出ないくらいでしたが、元気に保育の仕事していて本当に嬉しかった~。

「また来たい!」と必ず思う、帰りのバス停にて檜山振興局のおふたりと。

今回は丁寧に新聞に新聞記事にしていただきました。2/1の朝日新聞。

2/6北海道新聞

 

 

生徒たちは自分たちが育った保育園で子どもたちと関わり、幼児の1年間の成長を感じます。

その発表を見て、高校の先生が毎年必ず「あなたたちも1年間で成長してるんだよ」と、生徒たちに伝えています。

今年も本当にいい授業でした。現場にしかない感動が羨ましいなと思う、心に残る瞬間。

事業は3年で、昨年「来年度はないかも」と言われていましたが継続していただくことができました。

上ノ国高校へは片道6時間。2日間移動し続けますが、また来年度も関わりたいです。

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