10.122021
10/10 第44回全国育樹祭2021
北海道で34年ぶり2度目の開催、第44回全国育樹祭。昨年コロナで延期され、今年になりました。
こちらから式典の様子がアーカイブで観れます。
入口には北海道芸術デザイン専門学校の学生さんの作品がありました。
前日搬入にも知り合いがたくさんいましたが、当日はもっと嬉しい再会がたくさんありました。道職員は転勤があるから、道東で一緒に真冬に木育を一緒にやった方がご挨拶に来てくださったり、道南で何年も木育をご一緒していた方が「予算立てして菊地さん呼んだらいいよ」と推してくださったり。
「北海道の木育」ブースにいつもお世話になっている道職員の皆さんがいて、安心できるので何度も寄りました。
私が今回出していたのは「森のスプーン・フォーク作り」。
好きな枝を選んでもらい、やすりがけをして、みつろうワックスを塗って、穴にボンドを入れてスプーン・フォークを差し込んで完成、という簡単な工程です。
仕上がりはこんな感じ。
今まで何年もこのプログラムをやっているのですが、今日ははじめて
「皮をやすりで全て磨いて表面をツルツルにしたい」という男の子が現れました。
イタヤカエデの枝、はじめはこんなにしっかりついていました。
「そんなに削りたいならやすりたくさん使っていいし、木に巻き付けたやすり使いやすいからこれもいいよ。気が済むまで削っていいよ」
と、やすりをたくさん用意すると黙々と作業に集中していました。
だけどけっこう力も今期もいるようで、途中で
「全部やりたいけどちょっと大変・・・」
と相談してきたので、「どうする?自分でがんばる?ここで終わる?力のある大人のお兄さんにお願いする?」と聞くと「大人の人に手伝ってほしい」というので、ブースを一緒に担当してくださっていた道職員男子の登場です。
すごい勢いでゴリゴリと皮が削れて行く様子に、「すごい・・・・」と目を丸くして見ていました。
そしてあっという間にツルツルに。さすが大人!
ワックスがけは自分で。売っているような美しいスプーンが完成しました。
短い体験時間でも、やりたい子がいたら思う存分体験してほしいと思ってます。大人がすぐに手を出すのは簡単ですが、「本人がどうしたいのか」が大切。まずは自分でやるための環境の準備を整えて、お手伝いのタイミングは「自分でもやってみたけど難しいからここからは大人の人に手伝ってほしい」と子ども自身が決めて、自分で伝えてきた時に手伝うようにしています。これは子育てと同じ。
何気ないようですが、小さな決断が人生のいろんな判断につながっていくと思ってます。「大人の人に手伝ってほしい」と自分で言えるのも人生の大切なスキル。「あ、大変そうだからやってあげるよ」と大人がすぐに手や口を出したら、そのほんの短い間の、子どもの中の葛藤や、判断や、自分の言葉でお願いする勇気を飛ばしてしまうことになり、子ども自身の大きな育ちの機会が減ってしまうような気がしています。
「手伝ってもらったのも自分の判断」なので、自分で作ったスプーン! 堂々と満足気に素敵なスプーンを持ち帰っていました。
午前中はブースでYouTubeで秋篠宮様、鈴木知事のご挨拶を観ていました。
そしたら午後になって「鈴木知事がブースにいらっしゃるらしいよ」と聞き「え~!ついに会える日が来るとは!どうしようどうしよう」と盛り上がる。
スプーンとフォークを手に待って構えていたら話しかけていただけました!
緊張しすぎて、遠慮しちゃって、「一緒に写真撮ってください」とか、「記者会見ライブで観てます」とか、「応援してます」とか、言えずでした・・・。これが精いっぱいだった。
しかし、自分のブースを通り過ぎたら緊張も一段落。
知事に向かって写真を撮るべく追いかけていったら、後ろから「かっこいい!」って聞こえて、振り向くと知事のおっかけは私だけでなく、ブースやお客さん(みんな女子)がわらわらと出てきて知事の写真を撮っていたのでした。人気ある!
林業を勉強している若い女子も「全国の知事の中でもイケてますよね」と言っていて、ブースでもやすりがけしながら盛り上がりました。
いやー、ブース出してよかった!!!!
ブースを出していたのであまり他のところをゆっくり見れなかったのですが、北海道のジン、今回は育樹祭記念で新しく発売されていました。
会場内にはお土産で紙袋を持った方がたくさんいました。こちらからも購入できます。
終わり時間が近くなり、木育の母、KEM工房の煙山康子さんがブースに来てくださいました。煙山さんも式典でご挨拶されていました。
今回はいろんな人の「好き」が感じられました。
今年道庁に本州から就職した若者に「どうして北海道で就職したの?」と聞いたら「地元の国有林が小さくて、そこで一生を終えたくなくて北海道に来ました」。えー!そんなにはっきりとした想いを持って林業に携わろうとしているのか!!やる気に溢れる若者がいるのだな~。
ネイチャー・サウナの魅力を語る木育仲間がいました。
ブースをサポートしてくださった道職員は、ちょっと空き時間ができると木の実のクラフトについて、材について、とにかく熱く語っていました。
私はもちろん知事に会えて満足の1日でした。
好きなことがあると元気出ていいですね!
今月は木育イベントが続きます。10/16(土)は木育マイスター仲間の道場さんが企画しています、写真家の小寺卓也さんによる写真撮影&絵本づくりワークショップでスタッフとしてお手伝い。(13日締め切りでまだ少し残席あります)
10/24(日)は三井アウトレットパークで開催されます 木育プロジェクト にて育樹祭と同じ「森のスプーン・フォーク作り」
10/27(水)はBRANCH札幌月寒にて 木育・おもちゃの広場です。
どのイベントも秋の1日を楽しめます。ぜひ遊びに来てくださいね。
mother’s space ミーナ代表/北海道認定木育マイスター/認定NPO芸術と遊び創造協会おもちゃコンサルタントマスター/保育士/幼稚園教諭/株式会社コーチングプラス認定子育てコーチ/一般社団法人日本メンターコーチ協会認定メンターコーチ/子どもとメディアインストラクター(北海道)