6.282020
15年目の託児付ヨガ最終日 〜長い間ありがとうございました〜
2006年5月に開始しましたmother’s spaceミーナの託児付ヨガ教室、2020年2月〜5月までのお休み後、再会して1カ月。15年目に入った6月末日にて教室を終了致しました。
新型コロナウィルス感染拡大が続いていた北海道。レッスン会場である札幌市男女共同参画センターが休館になったこともあり、2月〜5月までレッスンをお休みしていました。その間生徒さんの意向をひとりずつ確認し、先生とも何度も話し合いをしてきました。感染状況や北海道の対応などを見ながら数か月かけ、感染予防策はもちろん、オンラインレッスン、月謝制、場所、条件を変えることを含めて検討し、継続への方向性を探ってきましたが、「札幌駅に行く」「地下鉄に乗る」「子どもを預ける」ことへの不安から次々と生徒さんが退会。そして託児希望のお子さんがひとりもいなくなってしまいました。
保育士養成校の学生さん、札幌市のボランティアをやめてヨガ託児に毎回来てくださっていた方、保育園のお仕事をこの日はお休みして関わってくださっていた方。託児スタッフの皆さんには本当にお世話になりました。2008年はこんなに託児のお子さんいたんですよ!
子育て中のママが自分の時間を作ること、身体に向き合って心身ともにリラックスすることを目的に、自分の子どもが4歳・1歳で始めた教室。当時は長男を幼稚園に送ってから次男を連れてエルプラザへ行き、自分は生徒さんのお子さんを託児、次男は託児室には入れずエルプラザ内でシッターさんに見てもらって託児代を払っていました。
数年間続けていた生徒さんが何人もいました。赤ちゃんだった子どもも現在小学校高学年や中学生になっています。転勤して退会してまた再開、仕事が忙しくなって退会してまた再開、自分のための時間はそれだけ必要なものなんですね。
先生とは長男が2歳くらいの頃、近所の公園の砂場で出会いました。当時はみんなガラケーで、今みたいにすぐにつながる感じではなかったので、なぜかたまたまあった割り箸の袋に連絡先を書いてもらいました。次男出産直前に割り箸の袋を取り出して連絡してレッスンに参加しました。先生のしていたそのクラスは子連れヨガで、ポーズを取っている大人の間を子どもたちが遊んでいるクラスでした。私が次男出産前後にママサークルで通っていたヨガも子連れヨガで、ポーズを取っている間に長男が背中に乗って来たり、けんかしてたり、生後間もない次男が泣いたりして全然ヨガなどできませんでした。
「教室を立ち上げるなら託児付にしよう」と決め、そして、当時知っていた3人のヨガの先生の中で「気持ちのいいところを伸ばす」という心地よいヨガをされていたこと、「こうなれるかもしれない」という幻想を抱かせる美しさの十川先生にお願いしました。
そんな15年の最終日。
託児室は6月に入ってからガラガラ。いつもミーナの託児だけであとのお部屋は空いていました。あんなにお部屋取れなかったのに!
6月の2回は私がマンツーマンで託児をしていましたが、最終日はヨガをやりたかったので保育士さんに来てもらいました。次男のサッカーチームで一緒だった時に、「明日託児スタッフ足りないの!来て来てお願い!」という無理なお願いに応えてくれているうちに、勉強中だった保育士の資格を取得し、保育園に勤め、毎回ヨガの間の託児をしてもらいました。本当にありがたい。これまでたくさんのスタッフが託児に関わってくれていました。誰が入ってもあたたかい雰囲気で、安心して教室を続けることができました。
6月に入ってからのレッスンは「それでも続けたい」という気持ちで通ってくださっていた少人数メンバー。自然とソーシャルディスタンス。
皆さん始めた時と全然身体が違って、継続することの大切さを毎回感じました。
レッスンが始まる前の先生とのお話も、生徒さんそれぞれに心に響くものだったようです。
先生はフェイスシールドをつけてレッスン。
床面でゆっくり身体をほぐしてから、後半立ちポーズ、そして最後はしっかりリラックス。心身ともに緩みます。
こんなにもいいクラスを続けることができなかった力不足を感じていますが、先生もお話されていたように、そんな流れだったのかもしれません。
15年の間には100名以上が参加されたと思います。子育て中の抱っこで重い肩に、転勤してきたばかりで不安な心に、乳幼児とふたりだけの大人と関わることのない日々の時間に、きっとこの月2回クラスがママたちの心のスペースになってきたと信じています。
最終日、最初からの生徒さんで後半はスタッフもしてくれていた姫路よりお花をいただきました。大好きな色、自然のエネルギーに満ちた元気なバラ。
もっと努力できたんじゃないか。続けたい生徒さんがいるのにこれでよかったのか。教室ができなくなってから、自問自答の日々でした。
でももう十分やったのかな。どんなにそこが居心地よくて大切でも、時間が来たら卒業する学生のように、このクラスからも卒業、そう思うことにします。
最後のレッスンの後は先生と生徒さんと一緒にランチしました。季節限定の冷製ウニパスタ、利尻から入ったばかりだったそうで絶品でした!
先生はもちろん、これまで関わってくださったスタッフや生徒さん、本当にありがとうございました。
子どもたちはきっとどんどん成長して、ママたちもだんだんと自分の時間がとれるようになっていくでしょう。
その時、少しでもこの時間が役立ってくれていたなら嬉しいです。
ミーナのはじめの一歩はこのヨガ教室でした。私もたくさん成長させてもらいました。ここまで頑張ったこと、過ごしてきた時間を大切にしてこれからもママの時間が楽しくなるような企画を考えていきます。
ミーナはイベントは続けます。きっとどこかでまた再会しましょう!
mother’s space ミーナ代表/北海道認定木育マイスター/認定NPO芸術と遊び創造協会おもちゃコンサルタントマスター/保育士/幼稚園教諭/株式会社コーチングプラス認定子育てコーチ/一般社団法人日本メンターコーチ協会認定メンターコーチ/子どもとメディアインストラクター(北海道)