2/14ちあふるにし子育て講座「子どもの心を育むおもちゃ」と子育ての思い出

2018年に札幌市の子育て支援者研修をさせていただきました。札幌市内の保育園や児童館の職員、子育てサロンのボランティアさんなど約100名。電子メディアについて、おもちゃについてお話した後、おもちゃをひとつ制作する、という研修です。

スタート時になかなかプロジェクターがつかず、担当の先生と会場の方とでなんとか操作してくださっていたのですが研修開始15分後くらいに「本日無理なんですね・・・」と感じられた瞬間があり、この状況で画面なしで2時間が終了しました。

何が原因だったかというと、会場のプロジェクターの故障です。

「これから修理の方が来ます」。間に合ってませーん。

「いやーほんと、菊地先生でよかったです!」。よくはないです~。

でもそのおかげで画面に頼らない進行ができるようになりました。ありがとうございます。

そして翌2019年、この時参加してくださった方がそれぞれご自身の地域で「ぜひうちでも子育て講座を!」「うちでも子育て支援者研修を!」と熱意を持って声をかけてくださって、札幌市10区中5区で子育て講座や子育て支援者研修をさせていただきました。
自分が子育てしていた時に広報で見て「いつかこの講座でおもちゃを伝えたいな」と思っていました。これも夢の実現のひとつです。

先日は子どもが小さい時によく通っていたちあふる・にし(当時は琴似保育園)にて、子育て講座「子どもの心を育むおもちゃ」をさせていただきました。

札幌に引っ越してきたのは2003年の春。それまで住んでいた東京都日野市は当時児童館が少なく、少子化が進んでいた札幌市の子育て支援が手厚いことにびっくりしました。

1歳半の長男を連れてはじめて行ったのがちあふる・にしでした。

東京で私が勤務していた保育園でも、在園児以外の一時保育を受け入れていました。当時としては先駆的。それでも預ける理由を申請しなければならず、仕事や介護などでないと、自分の美容院のために一時保育を利用しますと申請するのはちょっと気が引ける、という雰囲気の時代でした。園庭開放もしていましたが、園庭で地域の人も遊んでいる、という感じ。

それが、琴似保育園には通常の保育をしながらも一部屋が自由に毎日行ける子育て支援のお部屋として開放されており、職員も2名配置されていて、在園児が使っていない時間にはホールでみんなであんぱんまん体操をしてくれたり、地域の子どもたちのための運動会など行事があったり、場所と人が配置されていることに「居場所がある」という安心感がありました。

お部屋は全然変わっていませんでした。懐かしい!

そして、一番印象深いのがの絵本の棚です。

長男は今でも多読で速読、すごく本を読むのですが、それは絵本の時から兆候が見られました。どれだけ読み聞かせしたかわかりません。積み上げるんです。疲れた。喉痛い、もう無理。昨日のことのようにアパートの部屋で絵本を積まれたことを思い出します。

誰も知り合いのいない札幌。来年こそ担任持ちたかったのに保育園も退職してしまった。そして、寒い・・・・。友達できない。自分も心細い毎日でした。

長男が特に気に入っていたのがなかがわりえこさんの「こぶたほいくえん」。こぶたが保育園に行って帰って来るだけの特に大きな事件など起きない穏やかな絵本なのですが、こればっかり読んでほしがる時期がありました。

夢にも出てきそうで、助けて―!そうだ!外に連れて行こう!と、地下鉄に乗って、琴似保育園に向かいました。

最寄り駅には当時エレベーターがありませんでした。ベビーカーを持っての階段が重くて大変で、明るくなった!外だ!と思ったらまだ踊り場で、地上に出るのがすごく遠く感じました。

そして、よろよろと到着した琴似保育園の絵本の棚から持って来たのが、

こぶたほいくえんでした!!!

ギャー!!ってなりました。そんな長男ももう18歳。

区の講座は申込開始日が決まっていて、以前白石区の方に「初日に申込します!」って言われたことがあるのですが、今回西区の講座は申込開始から電話が多く、お昼過ぎには定員になったそうです。嬉しい!

私が子育てしていた時は広報でチェックしていましたが、今は札幌市の子育てアプリがあり、講座のお知らせだけでなく、予防接種の日程などもすぐにわかるそうです。便利な世の中ですね!

今在籍している通信の大学で勉強している社会教育学のレポートの課題が、自分の住んでいる市町村の子育て支援について調べてまとめること。ちょうどいい!パンフレットをもらって説明を聞いてきました。

さっぽろ子育てアプリ

講座当日はわいわいと楽しすぎて写真無しです!赤ちゃんがたくさんいて、次々おもちゃを持って行ってしまい、北海道的に言うと「わや」って感じでしたが、子どもも大人も先生たちも笑顔いっぱいの90分でした!

子育て支援に携わるにあたり、自分が子育てしていた時の心細さ、あの時の不安、先の見えなさを思い出すのも大切なことだと思います。不安も、楽しさも、過ぎてしまえば全て宝です。つらいのは、ちゃんとやってる証拠です。

今はお休みが長くて疲れますよね。私もです。頑張りすぎずぼちぼちやりましょう。休んでもまだ休みありそうだし。自分やおうちを整えて、春に備えましょう!

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