9/16 小学生の未来を守る電子メディア講座 レポート

9/16(月・祝)に、小学生の未来を守る電子メディア講座を開催しました。いつもイベントに来てくださるお母さまから、「小学校4年生になり、電子メディアとの付き合い方がむずかしくなってきたので息子が自分で納得がいくように講座を開催してほしい」とご依頼いただいたのがはじまりでした。

私も電子メディアの講座はできるのですが、いつも顔を合わせている私ではなく、はじめて会うメディアに詳しい大人から聞いた方が響くと思い、WEBのお仕事をされていて、電子ゲームに詳しい、子どもとメディアインストラクター(北海道)仲間の桜井さんにお願いすることにしました。

当日は子ども9名(未就学児3名、1年生1名、3年生1名、4年生2名、6年生2名)、大人12名で満席でした。

前半50分は子どもたちと一緒に電子ゲームについて学び、後半は保護者へのお話の間、子どもたちは託児室で託児しました。

託児の1時間もとってもよかったです。幼児さんはおもちゃでひとり遊び、小学生はカードゲームで遊びました。

はじめは落ち着きなかった男子たちも、短い時間の中それぞれの個性を受け入れてグループとして一緒に遊ぶことができ、関わり合いの中での成長の大切さを感じました。

自分らしくいること、エネルギーを発散すること。外遊びはもちろん、アナログゲームを通した葛藤や関わりは子どもを大きく成長させます。

電子ゲームやスマホを持たない、子どもどうしの遊びの時間は、普段どれだけ保障されているのでしょうか。

電子メディアの弊害と、それに代わる楽しい時間の提案は、いつもセットで伝えていきたいです。

電子ゲームやスマホアプリはどんどん新しくなっていきます。面白いに決まっています。欲しいに決まっています。みんなやってます。

子育ての環境は、数年前に比べて格段に難しくなってしまいました。

でも、我が子の未来を守れるのは親だと思うのです。

子どもたちに「欲しい」「みんなやってるよ」「遊んでもらえない」、そう言われた時、親としてどう対応しますか?

全面的に禁止、全面的にOK、子どもたちにとって、それはどちらも現実的じゃないと思います。それならやっぱり大人が学ばないと。

何が心配なのか、実際どういうルール作りが必要なのか、そのヒントになればと思い、企画しました。

お休みの日に参加してくださった皆様、お手伝いしてくれた子どもとメディアインストラクター仲間の岸さん、厚真町からこのために来てくださった講師の桜井さん、ありがとうございました。

参加してくださった皆様の感想をご紹介します。親も子もそれぞれに受け取ってくださって、開催してよかったです。

<参加された方の感想です>

【4年母】

ゲームは買っていませんが、友達のゲームを借りて遊んでいます。何度か買ってほしいと言われましたが、バイトして自分で買うならどうぞ。と話してきました。スマホはカメラ代わりに使っています。接続はしていません。できるだけメディアに触れる機会を作らないように。と頑張ってきたつもりです。「ゲーム持ってないなら遊ばない」そう言われた時は買うことを考えた方がいいのかどうかと思っていました。この講座の申込をしてしばらくすると、遊ばないと言われたそうです。(ゲームのソフトを持っていないと遊ばないと)ゲームを買うならまずは講座参加が必須。そう話して参加しました。フォートナイトは知っていました。(やったことはないとのことですが)与えず、触れる機会を減らすようにしていても親が思っている以上に知っていることに驚きました。

買う前のルール作りが大切。というのは何となくイメージできていましたが書面に残すルールを一緒に考えたいと思います。欲しい、やりたい、遊びたい本人にどこまで響いたかは疑問ですが、同じ話を一緒に聞き、共有しているのはとてもよかったと思います。メディアに依存せず、使いこなせるようになるにはどうしたらいいか。日々の生活習慣が大切なのかな。と思いました。何かをしている時に、切り上げるのが苦手で、集中していると思えばよい部分でもあるのですがゲームやメディアに関しては時間を守れない。となるとマイナスになるので
自分で時間を守る、時計を気にする、片づける、やらなくてはいけないことから先にする…など基本的なことからできるように、それができたら買おうか。と話しています。

どうせ買うなら増税前に買ってしまおうかと思っていましたが、クリスマスまで時間をかけてメディアとの付き合い方を相談し、ルール作りをしようと思っています。頭が働かないことはPCでYouTubeを見てから勉強をすると集中できないことは体験しているので話を聞いて納得していました。ラインに潜む危険は知らないことが多く、親が上手に使っていないので、定期的に勉強して仕組みを知ったうえで使うことの大切さを感じました。こちらもスマホを持つ前のルール作りが大切なのかと思っています。大人にも子どもにもわかりやすく、ゲーム好きの桜井さんのお話なので子どもも聞きやすかったように感じます。ブツブツ反論せずに話を聞いていましたし、約束決めようね。と話すと「うーん、そうだね。」と言っています。
とても良い機会で、よい時間でした。ありがとうございました。

【6年母】

小6の息子連れで参加しました。息子はオンラインで友達とつながってのゲームや、ユーチューブを見るのが大好き!時間があればつい電子メディアに手が伸び、だんだんその時間が長くなりつつあります。「あんまり長時間やらないでね」「使い方に気をつけてね」の声掛けはするけれど、なぜなのか?どんなリスクがあるのか?はイマイチわかっていないような。。。

今回は、そのあたりを子どもにもわかりやすく教えてもらえる貴重な機会でした。親の口からではなく、他の大人(それもゲームに詳しい)から聞くのがまたよくて、「なるほど!」と素直に吸収した様子でした。納得感があったからか、その日からゲーム時間は自分でも意識するようになり、ゲーム機の使用を管理する「みまもり設定」も親子で相談してさっそく導入。本人が理解したことで、単なる押しつけの「制限」ではなく「いい利用のしかたをしよう」という感じにもっていけたのがとてもよかったです。現在小6、この先だんだん連れ出すのが難しくなるので、ギリギリセーフのタイミングだったと思います。親子で聞けてよかったです!ゲーム機を見る時間が減ったことで、夜はアナログゲームを「おかあさんこれ一緒にやろう」と出して来ることが増え、それはそれでお母さん、時間のやりくりがたいへんではありますが、一緒に遊ぶとやっぱり面白くて楽しくて。そんな時間を持てるようになったのも大収穫です!ありがとうございました。

【小学校教諭】

先日の電子メディア講座ではお世話になりました。講座内容は本当に興味深く勉強になりました。小学校に勤務していて、日々小学生と関わっていて、本当に危機感を感じています。親と子どものトラブルの原因の9割以上が電子機器の使用に関してだと感じています。特に高学年はひどいです。ゲーム依存に近い状態の子も複数いますし、不登校や家庭内暴力になってもいます。もっともっと大人が危機感を持ち、経済ベースにのせられないでしっかり子どもの育ちをみつめる世の中になってほしいと、心から強く思います。

家庭に情報機器があるのが当たり前の現代では、親(大人)が意識をして付き合い方を考える必要があると常々思っています。それに気づいてくれる人が増えていってくれることを願っています。

本当に貴重な機会をお知らせいただきありがとうございました。今回学んだ内容を、少しでも手元の子どもと保護者に伝えて行こうと思います。またこのような機会があればぜひ参加させてください。このたびは本当にありがとうございました。

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