イコロ茶話会 ~赤ちゃんとの遊び方 育児アプリより簡単で効果的な遊びの力〜

今日はイコロの茶話会でメディアとおもちゃのお話をさせていただきました。

親子同室で0歳・1歳のお子さんが多いということだったので、子どもたちが遊ぶおもちゃも持参していきました。よい玩具であそぶ時の子どもたちの反応を見たり、いろんなおもちゃがあることを知ってほしいのでいろんな種類のおもちゃを持参します。

たくさんの赤ちゃんとママが来てくれて、お子さんと関わりながらも集中してお話を聞いていただけて、質問もたくさん。嬉しかったです。

今日はメディアのことをお話してくださいというご依頼だったので「スマホ育児」「スマホネグレクト」「ネット依存」などにも触れ、自分の子育てのこと、まわりでの事例なども交えてお話させていただきました。子どもと電子メディアとの関わりについてはそれぞれ考えがあると思いますが、「私は、この年齢の子どもたちには必要ないものだと思います」とはっきりお伝えしました。「電源切ってください」「やめてください」も言いました。みんなちょっとずつ遠慮してますが、誰かが言わないと!

思っていた以上に日常的に赤ちゃんはスマホと関わっているようです。育児が大変な現状もとってもよくわかりますが、今子どもと関わっていないと、小学生、中高生になってからの関わりがどんどん大変になっていきます。抱っこや絵本、おもちゃ、一緒に外で遊ぶことなど簡単に信頼関係が作れるうちにやっておかないと、中高生になってからではできることがどんどん限られてきます。

育児アプリは大人の都合です。赤ちゃんには必要ありません。

ママが自分の時間が欲しいのも、社会とつながりが減って不安な気持ちもよくわかります。でもそれは思っている以上にすぐ手に入ります。赤ちゃんが小さい時ほど堂々とゆっくりしていい時期はありません。そして、仕事はいつでもできるけど、子どもの可愛い時期だけは二度と戻りません。

子育ては忙しい、大変、面倒。面倒なんです。今は面倒を引き受けると覚悟を決めて、スマホに頼って楽をしないで、子どもとの時間も自分の大切な時間なんだと思ってえいっと一緒に過ごしてみてください。子どもが小さい時に小さな面倒を引き受けないと、思春期になってからの大きな面倒は、親子ともにもう本当に難しくなってしまいます。

乳幼児期が過ぎてしまったママたちは、「忙しかったしつらかったし大変だったけど、あの時が一番幸せだった」と思い出すものです。でももう戻りません。

画面を見ている時間を、少しでも赤ちゃんと直接かかわる時間にしてください。何か特別なことなどしなくていいです。いないいないばあとか、手をグーパーするとか、幼児になっても、ちっちゃなものがどっちの手に入ってるかあてっことか、しりとりとか、なぞなぞとか、こちょこちょとか、紙を丸めるとか、折り紙とか、高いおもちゃがなくてもできることはたくさんあります。

子どもは暇でいいんです。退屈しのぎに子どもにスマホを与えないで、暇を味わわせてあげてください。子どももだんだん忙しくなります。暇は子どもの特権で、贅沢な時間です。暇な時間に工夫したり、想像力を膨らませたりします。暇そうでも、何かしてあげなきゃ、動画見せなきゃ、と思わなくていいんです。暇を味わう隙もなく受け身な快楽を与えられることに慣れていくと、自分で考えなくなっていきます。

せめて乳幼児期は、画面ではなくて親子でお互いの表情を見たり会話をしたり、ちょっと暇な日々を、堂々と過ごしていてください。

もちろん大変なことには変わりないから、楽しい息抜きを見つけたり、たくさんの人の手を借りたり、どんどん工夫してくださいね。大人もスマホ時間を減らして生活の工夫をしていきましょう!お互いに。

あたたかなイコロスタッフの皆さん。お声がけいただいてありがとうございました。

とても丁寧に対応していただいて、大切にしてもらっていることが伝わってきました。私も皆さんの愛情を受け取ることができました。

今日の時間が参加された皆さんにとって、よりよい子育ての毎日のきっかけになりますように。そして、そこから広がっていきますように。

明日午前は苫小牧のママたちへのお話、夜は苫小牧の保育士さんたちへの研修です。今週は芽室・帯広・厚真・苫小牧と出張続きでした!

明日もいい時間になりますように。

 

 

 

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