ゲームを楽しむ力

今日の世界のおもちゃの授業では、これから年間を通して毎週遊び倒す、アナログゲームについて話をしました。偶然性のゲームと勝負がつくゲームについて、年齢別のおすすめゲーム、異年齢で遊ぶ時のポイント、大人数で楽しむものと対戦ゲーム、ゲームのマナーについて、ドイツゲーム大賞について。

そして、「卒業して就職したら、自分で予算が使えるようになって自分のクラスに、この保育室みたいにたくさんゲームを並べられるかもしれないよ。その時、説明書を読んでわかりやすくゲームのルールを伝えられるようになっていてほしい」と伝え、今年度は最初から自分たちで説明書を読んで、わからないところは聞く、という方式にしてみました。

なんだ、みんなできるできる。簡単なゲームの時から慣れて、難しいゲームの説明書も読みこなせるようになってもらおう。このペースならいけそう!

先週は少人数でいくつもグループができていたのですが、今日はぴったり半数ずつの2グループ。

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静かに様子を撮影しているのに、すごい速さでピースをするふたり。しかし、この後「あ~見てなかった~」「ピースしながら見てたもんね」と、命運が分かれたのでした。あなたたち、神経衰弱中のよそ見は命取りですよ!!

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先週は背中を向けて紙コップかつら向きに邁進していましたが、今日はピースの余裕。

「クラウン」はサイコロの目で偶然大きなカードが来たり小さなカードが来たりしますが、他の人が同じ目を出した時、人のカードを取ったり取られたりして勝負がわからないのが面白い。大爆笑してました。

クラウンは小さな子どもが楽しむゲームなので、今までずっと足の位置を揃えて遊んできましたが、このグループは「足し算しようぜ」と、サイコロの目を足して身長比べをしていました。なるほど、そんな方法もあるのか!ひとつ発見でした。

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最後は「なんじゃもんじゃ」。不思議な生物が描かれたカードに次々と名前をつけていきます。はじめは安定志向で自分たちの名前や、たけしとかひろしとかわかりやすい名前をつけていましたが、そのうち聞いたこともないような外国風の名前になったりしながら遊びが発展していってました。

ゲームをしているとなんだかもういつも笑っていて、「もう授業終わるよ~」と言っても「え~」と、園庭から帰りたがらない子どものようです。

おもちゃもゲームも、人が関わらなければただの「モノ」。人的環境としての保育者は、おもちゃに命を吹き込む力が必要です。そのためにはまずは自分たちがたっぷり遊ぶことが大切。「どうしたらこの楽しさを子どもに伝えられるか」考えて、指導計画を立てて、保育の中で子どもと共感しながら一緒に遊べるようになってほしい。

この子たちに関われるのはたった1年。でも今年は1科目増えた分、遊ぶ科目、作る科目、考える科目の3本立てにして、受け身にならないようなカリキュラムにしました。遊び続けているのを見ると不安にならなくもないけど、まずは自分が学生ひとりひとりを信じます。

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幼児のゲームでこれだけ楽しめるなら、これから本当に楽しみ。来週はどうぶつしょうぎ大会の予定です!

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