第21回絵本学会大会

6/2(土)・6/3(日)、10年ぶりに札幌で絵本学会大会が開催されました。会場は札幌大谷短期大学部。私は学会員ではないのですが、会員外でも参加できるのです。たまたま数日前に桑園にあるふきのとう文庫さんに寄ったら「理事長が基調講演するんです」とお聞きしたことで行ってみることにしました。

ふきのとう文庫は以前は札幌市西区平和にありました。子どもたちが通っていた幼稚園の通り道にあり、選び抜かれた絵本がとてもよくて、子どもたちと帰りに寄ったり、子どもを送った後にひとりで寄ったり、川のせせらぎを聞きながらゆっくりできる癒しの場でした。

林野庁の助成を受けて道産材を使って桑園に新築されてからは木育マイスターとして毎年カスタネット作りをさせていただいたり、学生に紹介するために布の本をお借りしたり、木育・おもちゃの広場でも10年以上布の本コーナーとして貸出ししていだいています。写真はふきのとう文庫での去年の木育ひろばの様子です。毎年大人気です。

1日目は高倉理事長による、ふきのとう文庫設立についての基調講演、2日目は布の本に関する研究発表があったので受講して、何年も関わっているふきのとう文庫の布絵本の魅力を改めて感じました。

2日目はお昼1時間、ふきのとう文庫の作品展示時間が設けられていたので、受付に立って資料をお渡ししたり、わかる範囲で説明したり理事長のお手伝いをさせていただきました。たくさんの方が布の本を手に取って質問していってくださり、私も嬉しかったです。

今回の学会では、たくさんの発表の中から絵本を通した保育の実践をテーマとした発表を中心に参加しました。1冊の絵本が時間をかけて子どもたちの中に根付き、生活の中で豊かな遊びの世界を展開する映像や動画を見ていたら、現場っていいなと思わされました。

とはいえ今の私の中心となる現場は学生との関わり。養成校でどのように絵本を教え、学生自身が気づいたり制作したりしていくのかというところも興味があったので、養成校勤務の先生の発表を興味深く聞かせていただき、質問もさせていただきました。私が疑問に感じていたり、やろうとしていることはこれでいいんだなと感じることができ、また、工夫すべき点も見えてきました。

 

全体としては、保育学会と同様、保育現場の中にメディアが入ってきていることを感じました。いろんな考え方があると思いますが、私はやっぱり幼児期は直接的なコミュニケーションの中で過ごしてほしいし、せめて集団生活の中ではテレビやパソコンのない環境で過ごすのが大切だと思います。今年は子どもとメディアとの関連についての学びも深め、来年からは講座の中で話せるようにしていくつもりです。大学の勉強も頑張りたいと思いました!まずは時間作らないと〜。

学生が保育実習で頑張っていた2週間、私はちょっとのんびりしてました。来週からまたおもちゃコースの学生たちとの時間が始まります。今回の学びも生かしていきたいです。

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