木育スキルアップ! 〜マイ箸づくり研修〜

雪の降る土曜日、木育スキルアップのため、ようてい木育倶楽部さんのところへ行ってきました。この日はマイ箸作り研修。これまでも何度かワークショップをしてきましたが、なかなかうまくいかない場面もあり、基礎から学ばせていただくことにしました。

まずは木を製材する時の木取りの種類から。柾目と板目、その性質やどんなものに使われているか、その理由など。切り方によって反ったり反らなかったり。そこで木の収縮率や木材の含水率が関係してきます。

たくさん材があるので見本を見せてもらいながら勉強。木が反っています。

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次に鉋の調整。これは何度やってもむずかしい。刃はコピー用紙1枚分しか出さなくてもよし、裏金と刃の間隔は0.1ミリ。よく見えませんけど・・・。

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あとは削りながら刃を出したり下げたり。鉋の持ち方、力の入れ方、使ってない時の置き方など、正しい状態を再確認します。

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削って、削って、刃を出して、下げて、削って、削って、とにかく実践あるのみ。

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そうこうしてるうちにだんだん、削れる時の音と鉋くずの形で、刃が出すぎなのか、出ていなさすぎなのかわかるようになってきました。もちろん、材の向きも確認しつつ進めます。左の鉋くずは大きすぎ。薄く、向こうが見えるような、鰹節のような鉋くずが出るようになったらOK。スッと削れるととても気持ちがいいです。

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仕上がりはこんな感じ。ここからやすりがけをしてオイルを塗って仕上げます。

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私は普段は多めに作っておいたみつろうワックスを使っていますが、クルミをガーゼにくるんでトンカチでたたいてオイルとして使うこともできます。これは北海道のオニグルミ。とても硬いです。北海道に来てはじめて見ました。

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この日は箸の勉強だけでなく、もうひとつミッションが。学生と糸つむぎをするためのスピンドルを作りたくて、手持ちのコースターにドリルでちょうどいい穴を開けていただきました。来年のおもちゃコースの学生の人数も調査済なので、冬の手仕事として、今年も来年も使えます。

手動ドリル、はじめて見ました。でもすっごく大変で、結果電動ドリルですぐに開けていただきました。あとは菜箸を入れたら出来上がり。試作が楽しみです。

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私はシュタイナー幼稚園で幼稚園実習をして、自分が学生の時の責任実習がスピンドルでの糸つむぎでした。朝の自由時間に羊毛をつむいでいると、子どもたちが集まってきて興味を持ってくれて一緒に糸つむぎをする、その様子を実習日誌に書きました。

北海道は室内で過ごすことも多く、継続的に楽しめる手仕事は大事だなと思います。科目はおもちゃですがせっかく保育士経験があるので、様々な素材を遊びに変え、保育に取り入れていく視点を持ってもらえるように、自分もどんどん学んでいきたいと思います。

マイ箸作り、作りやすいように備品を揃えたり、さっと養生できるように床やテーブルのシートについて調べたり、さらにバージョンアップしたいと思います。一緒に学ぶ仲間がいて、知識やスキルを伝えてくれる先輩がいて、木育マイスターのつながりが本当にありがたいです。

冬は来年度に向けて調整の時期です。木育も、おもちゃも、ゲームも、授業も、学んだり整えたりしながらありたい姿を明確にして、またしっかり進んでいきたいと思います。

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